多趣味なレンチ

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映画レビュー THE BATMAN (バットマン2022年版)

こんにちは、レンチです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

今回は2022年版の「The Batman」について書きたいと思います。

 

世界的に有名なスーパーヒーローで、今ままで何回も映像作品として作られてきたバットマンですが、今回のバットマンは今までのバットマンとは少しテイストの違う作品となっています。なので従来のバットマンとの違いも含めて書いていきたいと思います。

 

 

あらすじ

 

バットマンが初めて犯罪に立ち向かってから2年。ゴッサムシティでは、不可解な連続殺人事件が発生する。それぞれの現場には、バットマンに向けた謎のメッセージが残っていた。事件の解決に動き出したブルース・ウェインは、自身の家族も深く関わるゴッサムシティの腐敗に直面することになる。

 

となっています。ここで注目すべき点はこの映画では従来のバットマンの映画であった「ブルースウェインがバットマンになる過程」を描いていない所です。通常であれば両親を殺害された少年が犯罪を憎みバットマンになる過程を描くことで視聴者の共感を得るものですが、この映画ではあえて描かれていません。しかし、その分バットマンの人間的な弱さにフォーカスされているので視聴者が置いてけぼりになるような説明不足な映画ではないのでその辺りはご安心ください(笑)

 

感想

一言で言うなら今までにない新しいバットマンだなと言う印象です。まず、決定的に今までと違うなって思ったのがこの映画のバットマンは素顔のブルースウェインでいる時間が圧倒的に短いんです。従来であればバットマンとしての活動とブルースウェインとしての活動の間に葛藤があってそこが見所でもあるんですが、今作のバットマンはブルースウェインであることを放棄しているように感じました。劇中で執事のアルフレッドがブルースの経営する会社が傾いてきているといった時にブルースは「どうでもいい」といったような感じで気に留めていませんでした。個人的に私はこのシーンが好きで、「自分の身の上のことよりも犯罪者の撲滅をとにかく優先する」という彼の考え方が顕著に現れているシーンだと感じました。

 

また、アクション面でも従来のバットマンとは違う装備を使ったりしていてとても見所がありました。特に終盤のステロイド?を使うシーンは本当に自分のことよりもバットマンとしての使命を優先している感じがして素直にかっこよかったです。

 

 

 

良かった点

 

いい意味で今までのバットマンと違ったので「次はどんなガジェットを使うんだ?!」とワクワクしながら見る事ができました。そして余談なのですが、今回の撮影に当たってバットマンを演じたロバートパティンソンは過度に筋肉を鍛えることはしなかったそうです。それはマスクがあれば誰でもヒーロになれるということ伝えたかったからだそう。この点も従来のムキムキのバットマンとはかけ離れていますが、非常に興味深かったです。

 

 

悪かった点

 

基本的に僕はこの映画大好きだったのですが、一緒に観に行った人が「バットマンが弱い」とみ終わった後に言っていました(笑)まあこれは確かに思い当たる節がいくつかあって、この映画ではバットマンは撃たれまくります。超至近距離でのショットガンや爆発、マシンガンの連射など心配になるレベルです。また、格闘シーンでも背後から殴られたりと、とにかく被弾するシーンが多かったですね。

そしてもうひとつあげるとするならばこの映画のバットマンスーツはアイアンマンのスーツ並みに頑丈です。爆発にも耐えるしナイフの斬撃にも傷つきません。その辺りがこの映画のシリアスでダークな雰囲気とあまりマッチしていないのかなと思いました。

 

まあでもこれはバットマンはあくまで普通の人間で、それを肉体的な強さと装備でカバーしているというバットマンのあり方的には正しいんですが…もうちょっとこうバットマンの強さを見せつけるシーンがあっても良かったかも知れません。

 

また、バットマンのダークヒーロー的な部分も薄かった気がします。普通に警察関係者みたいな立ち位置でした。

 

そして何より…長い!この映画なんと3時間以上あります

もう少し短くできたのかなーって思ってしまいました。

 

評価

10点中8.5点です!

上では散々な書き方をしてしまいましたが、非常に見所の多いいい映画でした。従来との違いも単なるバットマンリメイクではなく、新しいバットマン像を作る上で非常によいものだったと思います。

ちなみに自分で言うのも何ですが、僕はバットマンの大ファンです(笑)今までの映画もバットマンに関連するものはほとんど見ています。なので色々思うところや、もっとこれが見たかった!という部分はありますが、間違いなくこの映画は新しいバットマン像を生み出した革新的な作品であったと思います。

これから先も間違いなくリメイクされて行くであろうバットマンですが、この「The Batman」はそれらに大きな影響を与えていくと思います。